東芝、ウェスチングハウスに破産法申請へ

 経営再建中の東芝は、アメリカの原子力事業子会社ウェスチングハウスに、日本の民事再生法に相当するアメリカ連邦破産法11条(チャプター11)を適用する方向で最終調整に入ったそうです。

 ウェスチングハウスは現在東芝の火薬庫となっており、負債は6000~7000億円とみられています。チャプター11を適用すれば、更に3000億円規模の損失が発生すると見られていますが、それでも、東芝はリスクを今年度中に取り除いて新年度以降の経営再建を確実にする方を選んだようです。主力取引銀行もこれ以上の損失拡大を懸念、早期の申請を求める声が上がっていたことも影響したかも知れません。

 ただ、ウェスチングハウスの事業の一部にはアメリカ政府が債務保証をしているため、破綻処理によってアメリカ国民に負担が生じる可能性があり、また数千人規模でのレイオフが発生する可能性もあるため、特に雇用問題を重視するトランプ政権が反対するかもしれません。

 東芝は年度中に損失を処理し、新年度にV字回復とのシナリオを描いていますが、上手く行くかどうか。

豊洲市場の地下水、安全性に問題なし

 東京都の豊洲市場(江東区)に盛り土がされていなかった問題で、外部有識者の「専門家会議」の座長を務める放送大和歌山学習センター所長の平田健正氏は「安全性に問題は無い」との見解を発表しました。

 また、水がたまった理由については、「地下水管理システムが本格稼働していないため」であるとし、管理システムが稼働すれば水は減ると説明しています。

 採取された水からはヒ素や六価クロム、鉛などが検出されましたが、何れも環境基準値以下であり、平田座長は「水道水レベル、飲んでも大丈夫」と、安全性には問題が無いとの考えを示したものです。

 また、たまり水自体も管理システムが稼働することで減っていくとしています。ただし、地震によって液状化現象が起きる可能性を指摘、土壌汚染だけでなく、地震対策の観点からも地下水管理の必要性を訴えました。

 豊洲市場の盛り土問題と地下空間のたまり水問題、誰が決定したのか?、これからどうするのか?、本当に移転して良いのか?。問題が収束するにはかなり時間がかかりそうです。

文部科学省、再稼働に5800億円と試算

 文部科学省は日本原子力研究開発機構の高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)を再稼働させる場合、少なくとも5800億円の費用がかかるとが試算しているそうです。

 元々もんじゅは技術的に困難な原子炉で、これまで何度も障害が発生。さらに、その隠蔽や、保安規定に基づく機器の点検漏れが9679個も見つかるなどしたため、原子力規制委員会から原子炉等規制法に基づいて、もんじゅの無期限の使用停止が命じられるなどしていました。

 しかも、東日本大震災による原子力発電所の安全基準強化に伴い、もんじゅも耐震性の強化をしなければならず、その対応には10年が必要で、その後5~6年稼働させた場合5800億円かかると試算されました。

 これまでもんじゅには多額の費用を投入していながら、殆どまともに稼働させることが出来ていません。その上今後再稼働には10年の時間と5800億円もの巨費が必要なため、政府や経済産業省などで廃炉論が高まっていると言う事です。