ボッシュが2007年に警告

 ドイツの大衆紙ビルト(電子版)の27日報道によると、同国の自動車大手フォルクスワーゲンがアメリカの排ガス規制を不正にクリアしていた問題で、ディーゼル車に搭載されていたソフトウェアを作った国内の部品製造会社は、同ソフトの販売車両への搭載は違法であると、2007年に書面でフォルクスワーゲンに警告していたそうです。

 ソフトウェアを作成したのは、同じくドイツの世界的な自動車部品大手メーカー・ボッシュで、有害物質の排出量を抑えるソフトウェアは開発時の使用に限定され、販売車両には搭載できないことを伝えていたと言う事です。

 この問題、フォルクスワーゲンがアメリカ環境保護局から、ディーゼル車の排ガス規制を不正にクリアしていたと指摘されて発覚。世界各国で1100万台が関係している可能性があると言われており、問題の書面はフォルクスワーゲンの社内調査で発見されたと言う事ですが、ボッシュは「守秘義務があり答えられない」としています。

 2007年に警告、と言う事は、問題のソフトウェアは少なくとも数年前から販売車に搭載されて動いていたことになりますし、ミスや事故では無く完全に意図的である事の証拠でもあります。既にフォルクスワーゲンはこの問題に対処するための費用として65億ユーロ(約8700億円)を引き当て、アメリカ当局は最大で180億ドル(約2・2兆円)の制裁金を課す可能性があります。当然リコールしなければなりませんし、アメリカでは既に同社を訴える動きが出ています。

 これ最悪フォルクスワーゲンは経営危機に陥るかも知れません。